2016.02.09

少し寒さがましになってきて、ちょっとホッとしているBroad Person管理人のhiroto kawagoe(@hirotokawagoe)です。

またしても音楽界の偉人の訃報が入ってきましたね…。誰もが耳にしたことはあるであろう数々の名曲を世に送り出してきた、Earth, Wind & Fireのフロントマンであり、バンドの創設者のモーリス・ホワイトが2月3日の夜、この世を去りました。

1969年にバンド活動を開始し、1970年にEarth, Wind & Fireにバンド名を改名して早46年。

途中迷走して活動を停止していた期間はあったものの、幅広い世代に愛され続けているEarth, Wind & Fireの低音を支えたヴァーダイン・ホワイトについて今回はお話していきたいと思います。




Verdine White

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出典: Verdine White of Earth Wind and Fire

お亡くなりになったモーリス・ホワイトの弟さんです。

お父様がお医者さんで、お父様は医者を志して欲しかったそうですが、本人は医学にはまったく興味を持たなかったそうです。

ベースとの出会いはオーケストラのクラスでアップライトベースを目にしたことがきっかけで、その後アップライトベースを学び、シカゴ交響楽団にも所属していたそうです。

シカゴ交響楽団に数年在籍後、アップライトベースからエレキベースに持ち替え、ジャズクラブでプロとしてのキャリアをスタートされています。

その後、兄であるモーリス・ホワイトのバンドEarth, Wind & Fireに参加し、現在も活動されています。

プレイスタイル

この人のプレイスタイルと言えば、スライディングなどのド派手なライブパフォーマンスでしょう。

終始、満面の笑みで陽気に踊りまくりながらベースを弾いておられます。動きで目立ってナンボな人です。

ここまで踊りながら弾くのは容易なことではないでしょう。他のメンバーも動きは多いのですが、ヴァーダイン・ホワイトは他のメンバーよりかなり動きがデカいです。

サービス精神旺盛で見ている人をいかに楽しませるかを重視する、パフォーマー系ベーシストです。

パフォーマンスを重視しすぎて、結構リズムが突っ込みがちになったり、雑になったりもしますが、それでもグルーブし続けるのは正に圧巻です。

まぁ、あんだけ激しく動いてりゃ、そら乱れるでしょう…。ただ、彼はリズムが乱れようが笑顔は絶やしません。

パフォーマンスへの妥協を一切許さないのか、EXILEばりにトレーニングしたり、食生活にも気を使っているそうです。

エンターテイナーとして、ここまで動けるベーシストはなかなかいないのではないでしょうか。

ライブ中、裏で誰か別の人がベース弾いてんじゃねぇの説もありますが、その辺はスルーしておきましょう…(笑)

ライブでの動きばかりが注目されがちではありますが、しっかりとベーシストとしてもパワフルなピッキングから生まれるグルーヴィーなベースラインでバンドを引っ張っていってます。

ベースの音色もブリブリしていて大所帯バンドの中でも埋もれることなく、結構主張しております。こういったダンサブルなバンドサウンドには非常にマッチしているのではないでしょうか。

グリスや休符の使い方にも非常にセンスを感じます。

使用機材

ベースは年代によって結構変わっておられます。フェンダーのジャズベ、クレイマーのアルミネックのベース、ヤマハのBB2000、BB3000、TRB4、WarwickのStreamer LXなど、様々なベースを使っておられます。

アイバニーズから彼のシグネイチャーモデルのVWB-1というベースも発売されています。

アンプもいろいろと使用されているみたいで、レコーディングなどではAmpegのB-15、ライブではSWRのパワーアンプ、Power 750とプリアンプにDemeterのHBP-1やSWRのMarcus Millerなどを使われているそうです。キャビネットはSWRのMegoliath 8×10とのこと。

聴くより見たほうがいい

ちょっと笑えてきてしまうぐらい、見ていて楽しませてくれます。

音楽は聴くだけじゃないというのを改めて感じさせられます。

まとめ

モーリス・ホワイトがパーキンソン病を患い、ステージから退いてからそれなりの月日が流れてはいますが、この世からいなくなってしまい、一層さみしくなってしまいます。

天国でもまた、最高にご機嫌でファンキーでダンサブルなバンドをやってると思いたいです。

ヴァーダイン・ホワイトにも体力の続く限り、このスタイルを貫いて、見る者を最高に楽しませるベースを奏で続けていって欲しいですね。