2015.11.24

パソコンを使っての音楽制作のことをDTM(デスクトップミュージック)と言いますが、その中で有名なソフトと言えば、LiveやCubase、SONAR、Mac専用ならGarageBandやLogic Proといったところでしょうか。

しかし、僕がおすすめしたいのはベルギーのImage-Line社から発売されているFL Studioです。国内では株式会社フックアップが販売代理を行っています。

今回はFL Studioをおすすめする理由をご紹介していきたいと思います。いいとこばかりではなく、もちろんイマイチなポイントもございますので、そのあたりもあわせてご紹介していきます。




一生無料で最新版を使い続けられる

1つ目の理由はこの記事のタイトル通り、最新バージョンが一生無料で使い続けられることです。FL Studioには「Lifetime free updates」というサービスが用意されており、生涯無償で最新版を使い続けることができます!一度購入さえすれば、バージョンアップされた際も無料で最新版をダウンロードして、使い続けることができます。回数制限なども一切ございません。

時代の流れとともに、ソフトのバージョンアップというのはつきものです。できれば最新バーションを使いたいという人が多いのではないでしょうか。しかし、通常ソフトのバーションアップにはお金がかかるものがほとんどです。金銭的に余裕のない方は、なかなか気軽にはできませんよね…。

でも、FL Studioなら、何も心配することはありません。ずっと最新版を使い続けることができます!以前は国内での店頭販売のパッケージ版は一度だけ無料で、その後は有料となっていましたが、現在は国内パッケージ版でも無料でアップデート可能となっています。

デモ版での機能制限はひとつだけ

2つ目の理由としては、デモ版での機能制限がほぼないというところです。やはり、いきなり触ったこともないものを購入するのに、抵抗があるのは当たり前です。通常ほとんどのソフトにはお試し版、デモ版が用意されていると思います。

しかし、こういったデモ版というのは、いろいろと機能が制限されているものが多いかと思います。また使用期限が設けられていて数十日間だけしか使えない、なんてものもあります。

でも、FL Studioなら自分が納得するまで使ってみてからの購入が可能です。試用期間なんてものも設けられていないので、じっくり、ゆっくり吟味することができます。

デモ版での唯一の機能制限はプロジェクトを保存した後、再度そのプロジェクトを開くには購入が必要という点だけです。その他は機能制限なく、製品版と同じ状態で使うことができます。デモ版でつくって保存しておいたプロジェクトは、商品購入後に開くことができます。

価格が安い!

3つめ目の理由はDTMソフトの中では価格が安いというところです。プロも使っている有名どころソフトだと、Logic Proがダントツで安く、現在は2万5千円以下で買えてしまいます。ただ、その他のソフトは大体5万円以上するものがほとんどです。FL Studioはすべての機能が使えるシグネチャーバンドルが3万円以下で購入できます。

普通に買っても他のソフトに比べて安い方ではあるのですが、なんと他社のソフトを持っているという方に限ってはシグネチャーバンドルのクロスグレード版というものが用意されていて、更に安く2万円以下で購入が可能となっています。私はこのクロスグレード版を購入しました。

ただし、オーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどのハードウェアを購入した際に付属してものは対象外となります。

動作が軽い

4つ目の理由は動作が軽いということです。DTMとなると、ある程度高性能なパソコンが必要なんじゃないかと思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、FL Studioはそこまで高性能なパソコンじゃなくてもそれなりにサクサク動いてくれます。

動作条件

・Microsoft Windows 10、8/8.1、7 (32-bit/64-bit)、またはWindows Vista (32-bit)
・1 GHz以上のCPU
※ソフトシンセサイザーを稼働させるため、その稼働数により動作に必要なCPUの速度は違います。マルチコアのなるべく速いCPUを推奨します。
・ASIO対応のオーディオインターフェイス
・3 GB以上のHDD空き容量
・1 GB以上のメモリ(OSが必要とするメモリー)
・DVD-ROMドライブ
・XGA以上の解像度のディスプレイ (SXGA以上を推奨)
・インターネット環境(「ライフタイム フリーアップグレード」の適用等に必要)

イマイチなポイント

ひとつは表記がすべて英語ということです。これはメニューなどのパネル表記も含めてデザインの一部として考えているからだそうです。今後も英語以外の特定の言語での表記は行う予定はないそうです。

英語が苦手という方には最初は抵抗があるかと思いますが、国内パッケージ盤を購入すれば日本語でのヘルプやマニュアルも配布されていますし、ネット上にも日本語での情報が多数存在するので、大した問題ではないかと思いますが、使い方に慣れるまではいちいち調べないと分からないことも多いので手間がかかります。

もうひとつは、基本Windows専用ということです。使用するパソコンがWindowsであれば問題はないのですが、Macの正規版はまだ開発中のようです。MacにWindowsを入れて使っている人も結構おられますが。

現時点ではFL Studio 12 Native OS X ALPHA 0.5cという試験版が公開されてはいるものの、バグやクラッシュが起こることもあるようで、パソコンそのもののトラブルの原因になる可能性もあるみたいなので、使用は自己責任で行いましょう。

どんな人が使ってるの?

値段が安くて、最新版が無料で使えるのはありがたいけど、プロで使ってる人とかいるの?と思われた方、ご安心下さい。知名度でいうと日本ではそこまで有名というわけではありませんが、世界ではFL Studioを使っているアーティストが数多くいます。

今回は有名どころを何名かピックアップして紹介したいと思います。

banvox

AndroidのテレビCMで曲を聴いたことがある方も多いかと思いますが、新進気鋭の音楽プロデューサーの彼の楽曲はFL Studioによってつくられています。

彼のインタビューが掲載されているページもあるので、興味がある方は是非ご覧下さい。

ICON » Production Story #2:banvox『Don’t Wanna Be』〜 待望のファースト・アルバムを発表したbanvox、FL Studioを駆使したプロダクションを語る 〜ICON » Production Story #2:banvox『Don’t Wanna Be』〜 待望のファースト・アルバムを発表したbanvox、FL Studioを駆使したプロダクションを語る 〜

Afrojack

三代目 J Soul BrothersのSummer MadnessでフューチャリングされていたAfrojackもFL Studioのユーザーです。

Avicii

EDMとカントリーをうまく融合させ、数々の音楽フェスに引っ張りだこの人気者。彼の場合は他のソフトも使用しているようですが、FL Studioも使用しております。

彼のスタジオワークの様子がYouTubeで公開されています。非常に興味深いので、長い動画ではありますが見る価値は十二分にあると思うので、お時間ある方は是非!

FL Studioでロックやヒップホップも、もちろん制作できますが、EDM系のアーティストに好まれて使われています。

まとめ

Image-Lineは本当に良心的なサービスを多数提供してくれる会社です。決して私はImage-Lineのまわし者ではありませんが、これからDTMに挑戦したいという方にはFL Studioをおすすめしたいです!

パソコンがWindowsでしたら、まずは是非デモ版をダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか。今後、このブログでもFL Studioの詳しい使い方などを紹介していきたいと思っています。

Image-Line - Desktop and Mobile Software For Music ProductionImage-Line – Desktop and Mobile Software For Music Production