Tech21 SansAmp Bass Driver DIと言えば、ベースのペダル型プリアンプのド定番機種として、長年君臨し続けてきました。
こいつを使えば良くも悪くもベードラの音になってしまうという意見も多く、賛否両論あるかと思いますが、一度は使ったことがあるという方も非常に多いんじゃないでしょうか!?
そんなベーシストにとって超が付くほど有名なプリアンプが発売から22年の時を経て、ver.2としてアップデートされました。
先月2016年8月に発売されたばかりの「BASS DRIVER DI V2」について今回はお話していきたいと思います。
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待ちに待ったミッドコントロール!
出典: TECH21 SansAmp | BASS DRIVER DI ver.2 | ベース用アンプシミュレーター・オーバードライブ | 製品情報
ベードラユーザーなら誰もが感じていたであろう、ミッドコントロールがないことへの歯痒さ…。
僕も3チャンネルのPROGRAMMABLE BASS DRIVER DIですが、長年愛用していてプレゼンスいらねぇーからミッド付けてくれよ!とずっと思ってました。
今回のV2へのアップデートでの最大の変更点はやはり、待望のミッドコントロールが搭載された点でしょう。
しかも500ヘルツと1000ヘルツのふたつの帯域から選択することができるので、より幅広いニーズに対応できるのではないでしょうか!
ちなみにミッドコントロールがない対策として、僕はBossのグライコを直後に繋いで、合わせて音作りしてます。同じような使い方してる人も結構おられるんじゃないでしょうか。
ミッドコントロールがなかったあの頃…。
ご存知の方も多いかと思いますが、これまでのミッドコントロールがなかったBASS DRIVER DIでも一応調整はできます。
トレブルとベースのブーストやカットによる相対的な調整しかできませんが…。
簡単に説明しますと、ミッドのレベルは固定されているので、トレブルとベースをブーストすることで、ミッドカットの設定になります。これはトレブルとベースがミッドレベルを上回るからです。
逆にトレブルとベースをカットすることでミッドブーストの設定になります。これも同じ原理でトレブルとベースがミッドレベルを下回るからです。
慣れれば問題ないんでしょうが、なんせ直感的な音作りはしにくいかと…。
その他の変更点
ミッドコントロールの追加以外の変更点として、ベースも40ヘルツと80ヘルツのふたつの帯域を選べるようになった点も大きいでしょう。
多弦ベースのローエンドまでカバーできる設計となっているようです。
そう言えば以前、多弦ベースの重低音に対応した日本限定発売の「BASS DRIVER DI-LB」という機種もありましたが、現在は生産完了となってしまっています。
出典: Tech21 / SansAmp BASS DRIVER DI-LB|製品レビュー【デジマート・マガジン】
V2になっての見た目の変更点としては、ミッドコントロールが追加されたことにより、ツマミの並び順が変わったことと、スライド式スイッチだったのが押しボタン式のものに変更されたということぐらいです。
入出力端子に関しても、インプット、アウトプット、パラアウト、XLRアウトが変わらず装備されております。
そこまで見た目は大きな変化なく、旧ベードラを継承しているといった感じでしょうか。
おわりに
気になるお値段の方は税込みで3万ちょいぐらいなので、個人的にちょっと高いような気がしなくもないです…。発売から時間が経てば多少は値下がりもしてくるでしょうけど。
最近はプリアンプもいろんなメーカーが出してますし、この価格帯だと結構選択肢も増えるので、正直なかなか厳しいとは思います。
果たしてV2に進化したことで、ベーシストにとってのペダル型プリアンプのド定番の座を維持できるのでしょうか!?
個人的には3チャンネル欲しいので、PROGRAMMABLE BASS DRIVER DIのV2が発売されれば買い替えもアリかなぁーとは思っています。
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