朝晩涼しくなってきましたが、関西は日中の最高気温が30℃近くまで上がる日々が続いております。まだまだ残暑が厳しいですねぇ…。
こんな時期は体調を崩しやすいので、皆様お気をつけ下さい。
今回は以前、記事にも書きかましたが、レゲエに関するお話です。
・真夏に奏でたいレゲエ・ベース!シンプルが故に奥が深いその熱世界!
前回はレゲエにおけるベースの音作りや特徴について触れましたが、今回はリズムパターンに関するお話をしたいと思います。
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Steppers
まずはスライ&ロビーのドラマーである、スライ・ダンバーが開発したと言われている「ステッパーズ」というリズムパターンについてです。
いわゆる4つ打ちなんですが、EDM等の4つ打ちとは違ったものになります。
ベースはバスドラと合わせたり、あえてバスドラの鳴っていない裏で弾いてみたり、弾かずにバスドラだけを強調してみたりと、ドラムとお互いに間のやり取りをします。
よく「ベースはバスドラとユニゾン」と言われますが、4つ打ちのバスドラに全部合わせてしまうと、レゲエのグルーブは出しにくくなってしまうかと思います。
ステッパーズの代表的な曲としては、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの「エクソダス」がよくあげられます。
この曲はレゲエにしてはテンポが早く、リズムもイーブンでハネていません。
他には、ボブ・マーリーの「ジャミン」もステッパーズです。
この曲の方がゆったりとしたテンポでリズムもハネているので、レゲエ独特のグルーブ感がより色濃く出ているかと思います。
One Drop
続いては、3拍目にスネアのリムショットとバスドラでアクセントを入れる、「ワン・ドロップ」というリズムパターンについてです。
これはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのドラマー、カールトン・バレットが開発したと言われています。
1拍目にはハイハットしか入ってなかったり、ハイハットすら入ってなかったりことも多いです。
より空間が多い分、ベースの自由度はかなり高く、メロウなフレーズや大きなノリの2拍3連を入れたりもしやすいでしょう。
その反面、楽曲の中での役割は更に大きくなります。ベースの良し悪しで楽曲の完成度が変わると言っても過言ではないでしょう。
音符と休符の長さや入れるタイミングがかなり重要となってきます。
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの「ワン・ドロップ」が代表的な曲としてよくあげられますが、曲名はこのリズムパターンに由来しているそうです。
ボブ・マーリーの「コンクリートジャングル」もワン・ドロップで、ベースは結構長めの休符を多用しているんですが、その休符の入れ方だったり、休符の前の音の長さと言うか、伸ばし方が非常に絶妙です。
イントロの2拍3連のフレーズが印象的な「スレイブ・ドライバー」もワン・ドロップです。
その他のリズムパターン
細かく分ければレゲエのリズムパターンは他にもいろいろとあります。今回はステッパーズとワン・ドロップ以外で有名なものも2つ紹介しておきたいと思います。
Rockers
マーチングバンドのようなスネアのルーディメンツを取り入れた「ロッカーズ」、これもスライ&ロビーのスライ・ダンバーが開発したと言われています。
戦闘的に聴こえることから「ミリタント・ビート」とも呼ばれています。
代表的な曲はマイティ・ダイアモンズの「アイ・ニード・ア・ルーフ」があげられます。
Flying Cymbal
ワン・ドロップに通常、ギターやキーボードが2拍目と4拍目に入れているアクセントをドラムのオープンハイハットで行うのを「フライング・シンバル」と言います。
カールトン・サンタ・デイヴィスというドラマーが開発したと言われています。
ジョニー・クラークの「ムーブ・アウト・オブ・バビロン」が代表曲としてあげられます。
おわりに
あまり馴染みのないリズムパターンで取っ付きにくそうですが、グルーブ感を鍛える練習としてレゲエを取り入れるのは非常に効果的かと思います。
特にバンドを組んでいたり、一緒にスタジオに入ってくれるドラマーがいる人は練習の一環として、ボブ・マーリー等の曲をコピーしてはみてはいかがでしょうか??リズム隊のコンビネーションもより向上するかと思います。
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