これからベースを始めたいと思っている方や、興味はあるがなかなか最初の一歩を踏み出せずにいる方に向けて、できるだけ分かりやすくベースの魅力や役割をお伝えできればと思います。
ここでいうベースとは基本的にエレクトリックベース、エレキベースのことを指していると思って下さい。
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ベースの役割
基本的にベースは楽曲の低音パートを担当する楽器です。コード(和音)と呼ばれる複数の音が同時に響く音の中で一番低い音(ルート音)を単音で鳴らします。
もちろん、楽曲の中でコードの一番低い音しか鳴らしていけないとか、ベースは単音でしか弾いてはいけないという決まりはありませんが、ベースがコードのルート音を弾いている時が一番安定した状態を作れます。
そして、ベースが奏でる低音というのは中高音に比べて音圧が高いので、楽曲に音の厚みを加えることができます。つまり、楽曲に厚みを加え、安定感をもたらすことがベースの役割のひとつと言えるでしょう。
また、ドラムとベースでリズム隊と呼ばれます。それはこのふたつのパートが楽曲の中でのリズムやビートを大きく担っているからでしょう。
バンドやアンサンブルの中でのリズム隊の存在はとても重要で、リズム隊によって楽曲のグルーブ感、いわゆるノリというものが大きく変わることも珍しくありません。ボーカルやギターなどの他のパート、または楽曲を聴いている人たちをドラムとともにいかに心地良くさせるかもベースの役割と言えるでしょう。
ベースってやっぱり地味??
やはりベースという楽器の主な役割からして縁の下の力持ち的な存在であることに違いはありませんが、決してベースは地味な楽器ではありません。
もちろん弾く人それぞれで個性やプレイスタイルというものがあるので縁の下の力持ち役に徹する人もいれば、ギターより目立つぐらい派手なことをする人もいます。ベースは派手なこともできますし、地味なままでもいれます。
弾く人次第ということです。
もちろんこれはギターやドラム等の他の楽器にも言えることでしょう。バッキングに徹するギタリストもいれば、シンプルな8ビートをひたすら刻むドラマーだっています。
つまりベースもギターやドラムと同じで、いくらでも派手なことはできるということです。
ただ、本来の役割が音楽の専門的な知識のない人たちにとって分かりにくいという点で地味だという印象を与えてしまっているのかもしれません。
しかし、近年では日本の音楽シーンでもベースという楽器が少しずつスポットライトを浴びるようになってきていると思います。
RIZEやDragon Ashで活躍しているKenKen氏やOKAMOTO’Sのハマ・オカモト氏、椎名林檎を始め、様々なアーティストのプロデュースを手掛ける亀田誠治氏等、ベースを始めたばかりの人や、少しでもベースに興味のある方なら一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
そして亀田誠治氏の提案により、ベースの日が日本の記念日として正式に登録されました。ベースの素晴らしさを広めようと様々な活動されておられます。
ベースを始め、楽器というものは値段もピンきりで、安いと言われる価格帯であっても気軽に手を出しにくいものだとは思います。興味があってもまだ手にしていないという方は是非楽器屋さんに足を運んで、勇気を出して店員さんに声を掛けてみて下さい。
何も分からなくても、まったく弾けなくても大丈夫です。もし、それを馬鹿にするような店員であればそこの店には二度と行かなければいいだけの話です。
まずは触れて、自身で音を出して、ベースという楽器を体感してみるところからスタートしてはいかがでしょうか?
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