オルタナティブロック、グランジの代表的バンドと言えばニルヴァーナですが、世界で3,000万枚以上を売り上げたと言われている彼らのデビューアルバム「ネバーマインド」のジャケットを飾っている赤ちゃんも現在は25歳。その本人が今の姿であのジャケットを再現しているという記事が上がっていて、もう25年も経つのかとなんだか感慨深くなってしまっていました…。
そんなニルヴァーナのヴォーカル&ギターであるカート・コバーンが愛用していたエフェクターとして有名なのが、エレハモことエレクトロハーモニクスのスモールクローンというコーラスペダル。
基本的にはベース用ではないんですが、僕はあの透明感がありつつもエグさのある独特の音が欲しくてベースで使用しています。ニルヴァーナやカート・コバーンが好きというのも使っている理由のひとつではあるのですが…。
ただ、コントロールが少なく細かい設定ができないので、ベースで使う上で非常に満足しているかと言われれば不満な点もあるというのが正直な感想です。
しかし、今回そんな不満をすべてふっ飛ばしてくれそうな、ベース用のコーラス「ベースクローン」が発売されるということで、いろいろと調べてみたのでお話していきたいと思います。
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4つのノブと1つのスイッチ
出典: 【公式】Electro-Harmonix / Bass Clone
まず気になるのが、4つのノブと1つのスイッチかと思います。
スモールクローンのコントロールはRATEのノブとDEPTHのスイッチだけでしたが、ベースクローンはDEPTH、RATE、BASS、TREBLEの4つのノブと、X-OVERというスイッチの合計5つとなっております。
DEPTHはエフェクトの掛かり具合、どれくらい深く掛けるかを調整。
RATEは音の揺れのスピードを調整。
BASSはエフェクトが掛かっていない原音、ドライ音の低域のブースト・カットの調整で、エフェクトが掛かっているウェット音には作用しない仕様となっています。12時の状態でフラットの設定とのこと。
TREBLEはドライ音、ウェット音の両方の高域のブースト・カット調整を行えるようです。こちらも12時の状態でフラットの設定となっているようです。
X-OVERはオンにすると低域にのみエフェクトが掛からなくなり、ドライ音がスルーされる仕組みになっています。原音の低域をそのまま活かし高域のみにエフェクトを掛けられるようになります。
低音はどうしてもぼやけやすいので、コーラスを掛けてしまうと更に他の音に埋もれやすくなってしまいますが、高域にのみ掛けられるのであれば、使える場面も結構増えるんじゃないでしょうか。
その他の仕様
名機スモールクローンを元に開発されたと言われている今回のベースクローンですが、基本的な回路はほぼ同じとのことです。単純に多機能化されたスモールクローンとして捉えるなら、ベーシストのみならず、ギタリストにとっても非常に注目度の高い新商品なんじゃないでしょうか。
電源は9Vバッテリーと9.6DC/200mAのACアダプターに対応とのこと。9Vバッテリーは付属されているようです。
フットスイッチは音質劣化を防ぐトゥルーバイパスを採用されています。
ボディは耐久性の高いコンパクトなダイキャストケースを使用しているとのこと。大きさもスモールクローンよりコンパクトになっておられるようです。縦115mm、幅70mm、高さは54mmとのこと。最近のエレハモはコンパクトなものばっかりになってきてしまってますが、個人的にはエレハモのエフェクターは無骨なゴツくてデカいのが魅力と思っているので、ちょっと残念な感じです。
関連動画
スモールクローンのあの独特のエグさもしっかりと継承されているようです。
スモールクローンをベースで使用した動画もあったので、聴き比べてみるとおもしろいかと思います。
やっぱりどうしても低音がぼやけてしまっているような印象ですね。
おわりに
気になるお値段ですが、定価1万3,500円+税となっております。市場価格だと税込みで1万2,000円を切るぐらいでの販売かと思います。この機能でこの値段なら、かなり好印象を持てる方も多いのではないでしょうか。
9月末発売とのことなので、既に店頭に並んでいる楽器屋も多いかと思われます。
何か良いコーラスないかなぁーと探している方や、スモールクローンはコントロールが少なすぎるしなぁーと躊躇していたベーシストは是非試してみてはいかがでしょうか!
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