2016-09-27

清という女性ベーシストをご存知でしょうか??

宮藤官九郎監督、脚本の映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」で地獄のベーシスト、鬼姫役で出演していたと人と言えば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか!?

清さん(@kiyoshi_1031)が投稿した写真

国内外を問わず、数々のバンドやアーティストのサポートで活躍中のベーシスト、清氏の1stソロアルバム「KIYOSHI」が今月9月17日にリリースされたということで、今回は彼女についてお話していきたいと思います。




BASSIST KIYOSHI

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出典: 【Warwick Factory Order Bass Catalogue 2015】

初めて彼女を見たのはもうかれこれ10年近く前のことでしょうか。友人のライブを見に行った時に同じイベント出演されてたんですが、当時からゴリゴリ、バキバキの音でステージ上を暴れまくっておられました。

普通に男だと思い込んでしまっていた(ホントすいません…。)あの時の衝撃はいろんな意味でかなりエグかったです!

ちなみに清というのはニックネームらしいです。

ブログやらTwitterは昔から結構拝見させてもらってるんですが、好きなバンドやベーシストが似た感じなのと、スラムダンク好きという点で勝手に親近感を持ってしまっております。お誕生日は10.31(天才)です。

現在は自身のバンド、INSIDE MEとTHE MADCAP LAUGHSでの活動の他に、元メガデスのマーティ・フリードマンやZIGGYの森重樹一氏等、数々のアーティストのサポートワークでも活躍されておられるかなり多忙な人気ベーシストです。

かつてはクラフトマンを目指していたようで、一時期専門学校の講師もされていたとのこと。これまでに自身で何本もベースやギターを製作されており、さすがは元講師ということもあり、機材の知識もかなり豊富でマニアックなお方です。

彼女のブログ「★清君のマニぃコーナー★」は機材やら音楽のマニアックなネタがいっぱいです。

清オフィシャルブログ「★清君のマニぃコーナー★」"MANII" means MANIAC! Powered by Ameba清オフィシャルブログ「★清君のマニぃコーナー★」"MANII" means MANIAC! Powered by Ameba

普通のソロアルバムじゃない

私が作るので、
いわゆる普通の”ベーシストのソロ作品”にはなりません。
ベースボーカルなので、全曲歌います。
もちろん全曲作詞作曲演奏。

そして、余計な音は入れません。

清さん(@kiyoshi_1031)が投稿した写真

まさかのギターレス、ドラムには森重樹一氏のライブやレコーディング等でよく一緒にリズム隊を組んでおられる、満園英二氏を迎えての2ピース編成での作品となっています。

いろんな面で相当自信がないと、この編成での作品作りにはなかなか挑めないかと思います。

ちなみにレコーディングではベースアンプとギターアンプを同時に鳴らして録音されているそうです。ライブではフットスイッチで両方鳴らしたり、ベースアンプだけにしたり、ギターアンプだけにしたりを切り替えているとのこと。

とりあえず、YouTubeでアルバムのトレーラーが公開されているので、つべこべ考えずにまずは聴いてみることを強くオススメします。

この逃げも隠れもしない感、潔い感じがたまらなくかっこいいです!

ベースとドラムだけでここまでかっこいいものが作れる、成立するということを見事に証明した作品に仕上がっております。

そしてヴォーカリストとしての彼女の魅力も存分に詰まっていて、メロディーが良いっていうのも大きなポイントのひとつかと思います。いくらベースですごいことをしてても、ただそれだけだとどうしても聴いてて途中から飽きてきてしまうんですが、歌も素晴らしいんでひたすらリピートでも全然問題ないです!むしろ聴けば聴くほど病みつきになってしまうような中毒性を秘めています。

『KIYOSHI』 - KILLER TUNE『KIYOSHI』 – KILLER TUNE

使用機材

基本的にはワーウィックの5弦使用されていることが多いです。ストリーマー・ステージⅡとサムベースをよく使われているかと思います。他にもストリーマー・ステージⅠも所有されておられます。

ワーウィック以外ではミュージックマンのスターリンやポーランドの楽器メーカー、メイワンズの5弦、国産メーカーのランドスケープのアップライトベース、その他、自作のベースも含めると結構な数のベースを所有されておられます。

自作ベースのパドゥーク・ジャズベ君というモデルは過去にベースマガジンの「MY DEAR BASS」のコーナーで紹介されていました。

アンプはヘッドがSWR、マークベース、ギャリエンクルーガーの3台を所有されていて、現在はギャリエンクルーガーをよく使用されているようです。キャビネットもSWRのものを所有されておられ、DIはアヴァロンデザインのU5を使用されておられます。

足元のエフェクターに関してはたくさんありすぎてよく分かりません…。サンズアンプのベードラやMXRのBass D.I.+等の定番のものから、既に生産停止になっているAKAIのUniBassといった、マニアックなものまで、かなりの数を所有されておられるようです。いつか清君のマニぃコーナーで所有しているエフェクター全部紹介して欲しいです!笑

ワーウィック社とのエンドース契約

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出典: 20160821|清オフィシャルブログ「★清君のマニぃコーナー★」”MANII” means MANIAC! Powered by Ameba

長年ワーウィックのベースを愛用し続けてきた結果、今年2016年8月にエンドース契約を結ぶことが発表されました。日本人ベーシストとしてドイツのワーウィック社とエンドース契約を結んでいるのは3人だけです。

既に契約を結んでいるのは、日本を代表するフュージョンバンド、カシオペアの元ベーシスト櫻井哲夫氏と、ナルチョこと鳴瀬喜博氏とIKUO氏とのベースユニット「The Choppers Revolution」でも活躍中の村田隆行氏のふたり。ロック系のベーシストとしては日本人初となります。

先月の8月末から現地ドイツでワーウィック主催のBass Campに参加され、ReeveLand Music Festival 2016のステージにも上がり、世界の凄腕ミュージシャンたちとも共演されています。

今後、ワーウィックから清モデルも制作されるようなので、どのような仕様になっているのか、そちらにも興味津々です。

おわりに

ベーシストとしてだけでなく、女優としても活躍されておられたり、日本を飛び越えて世界を舞台にベースをゴリゴリ弾き倒している清氏はまさに今、最も注目すべきベーシストでしょう!

新たなベースヒーロー、ん?ベースヒロインの登場と言っても過言ではないかと思います。

今後の更なる活躍にも期待大です!