譜面を見た時に最初に#(シャープ)やら♭(フラット)が何個もあったら、ちょっと頭を悩ませてしまいませんか?
その曲のキーがなんなのか、#が1つの時はメジャーなら「G」、マイナーなら「Em」。2つの時はメジャーなら「D」、マイナーなら「Bm」。3つの時はぁ…。
みたいに、ひとつひとつをただ暗記するのも悪くはないのですが、ベーシストならではの覚え方があるので、今回はそれを紹介したいと思います。
譜面なんて見ないから別に分からなくてもいい!って方も、本当に簡単なのでこの機会に是非覚えてみて下さい!
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#系のメジャーキーはベースのレギュラーチューニングを知ってるだけで大丈夫!
一応ベースのレギュラーチューニングを知らない方のために書いておきます。1弦が「G」、2弦が「D」、3弦が「A」、4弦が「E」、5弦がある場合は「B」となります。これだけで気付いた人は勘が鋭いです!
今回、あえて1弦側から書きました。分からないという方は冒頭に戻ってもう一度、読み直してみて下さい。
分かりましたでしょうか?
譜面の最初に記載されているのが#の場合、その数はベースのレギュラーチューニングとリンクしています!
#の数が1つだと、その曲のキーは1弦の音と同じ「G」になります。#が2つなら、2弦の音と同じ「D」です。3つなら3弦と同じ「A」、4つなら4弦と同じ「E」、5つなら5弦と同じ「B」という風に、ベーシストにとってはとても覚えやすい仕組みになっています。
#が増えるとどうなるかを知っていればマイナーキーもすぐ判断できる!
#が1つ増えるごとにキーは5度上の音になります。何も付いていない場合はメジャーキーだと「C」なので、#が1つ増えると「C」の5度上の「G」になります。
これをベースの指板上で見てみましょう!
3弦3フレットの「C」に対して、#が1つ付いた時のメジャーキーの「G」は4弦3フレットです。つまりベースでいうと、同じフレットの太い方の隣の弦の音になります。
#が2つなら、1つの時のメジャーキーである「G」の5度上の「D」なので、1弦開放を基準にすると、太い方の隣の弦である2弦開放ということになります。
これはマイナーキーであっても同じです。何も付いていないものはマイナーキーだと「Am」です。この「A」の5度上は「E」なので、#が1つ付いている時のマイナーキーは「Em」となります。
ベースの指板上で見ても、3弦開放の「A」に対して太い方の隣の弦、4弦開放の「E」となっています。
しかし、ベースは基本4弦なので、#が2つの「Em」以降は?という問題に直面します。#が3つの場合は「Bm」となるので、5弦ベースをお持ちの方ならそのまま5弦の開放の「B」という解釈で大丈夫ですが、4弦の場合は1オクターブ上で見て下さい。
4弦開放の「E」の1オクターブ上は2弦2フレットです。この2弦2フレットの「E」に対して太い方の隣の弦で同じ2フレットは「B」なので、#が3つの時のマイナーキーは「Bm」であるということが分かります。
#が4つの場合は3弦2フレットの「B」から見て、太い方の隣の弦の同じフレット、4弦2フレットが「F#」なので「F#m」になります。5つの場合は、また1オクターブ上げて2弦4フレットの「F#」の隣の太い方の弦の同じフレットである、3弦4フレットが「C#」なので「C#m」となります。
メジャーキーの時より少しややこしくはなりますが、ベースの指板を利用すればマイナーキーもすぐに判断できるようになります。そのためには、まずベースの指板上の音をしっかり覚えておく必要があります。まだ覚えきれていないという人は、この機会に覚えてしまいましょう!
まとめ
ただ単にまるまる暗記して覚えるよりは、かなり楽なんじゃないでしょうか。特に#系のメジャーキーは#の数とベースの弦がリンクしているので、譜面は見ないという方もベーシストであるならせっかくなので覚えてしまいましょう!
#が1つ増えるごとにキーは5度上の音になるというのも覚えておいて下さい。
マイナーキーは指板上の音を把握していないと判断できないですが、ベースを続けていく上で、いずれは覚えなくてはいけないので早めに覚えてしまうことをおすすめします。まずは低い方のフレットから覚えていきましょう!
次回は♭系について解説していきたいと思います。
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