2016.03.15

更新がしばらく滞ってしまっていました。どうもお久しぶりなBroad Person管理人のhiroto kawagoe(@hirotokawagoe)です。

今回は世界中のベーシストに多大な影響を与えて続けている、レッチリこと、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストフリーについてお話したいと思います。

フリーに関する情報なんて、すでにネット上に腐るほど出回っていると思うので、僕個人の思い入れ的なお話がメインになるかと思いますので悪しからず。




僕とフリー

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出典: I’m With You Fan Photos – Photos

最近のフリーと言えば養蜂を始めたことで話題になってましたね。「おい、どうしたフリー!?」と思ったのは僕だけじゃないかと思いますが、かなりハマっているご様子で、蜂への愛はまだまだ冷めそうにないみたいです…(笑)

僕がレッチリの存在を知ったのは1999年リリースの7枚目のアルバム「カリフォルニケイション」からなので、もう15年以上も前になります。

当時大好きだった、GLAYのJIRO氏がDJをしていたラジオ番組で「アラウンド・ザ・ワールド」が結構流れていて、あの強烈なイントロにやられてしまいました。

これも勝手に運命を感じてしまってるんですが、初めて買ったベースマガジンの表紙はレッチリのフリーでした。今でも大切に保管しております。

レッチリのアルバムはほとんど買って聴きまくってましたが、その中でもあえて一番を選ぶとすれば、迷わず3枚目のアルバム「ジ・アップリフト・モフォ・パーティ・プラン」を選びます。

レッチリの好きの人は結構「母乳」や「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」を選ぶ方が多いと思いますが、僕の中でのレッチリの最高作品は「ジ・アップリフト・モフォ・パーティ・プラン」です。

唯一のフルオリジナルメンバーでの作品で、1枚目、2枚目ではなんだか消化不良のようなものを感じていたが、このアルバムではそれを一気に吹っ飛ばすかのような、エネルギーと喜びに溢れているように感じます。

3曲目の「ミー・アンド・マイ・フレンズ」は後期のツアーのセットリストにも入ってましたし、名曲揃いのアルバムなので、まだ聴いたことのないレッチリ好きには是非聴いて頂きたい1枚です。

レッチリ以外での活動

フリーはレッチリ以外にもミック・ジャガーやアラニス・モリセットなど様々なアーティストのレコーディングに参加したり、ちょっと前だとレディオヘッドのトム・ヨークとAtoms For Peaceというバンド結成して活動されています。

個人的にはアラニス・モリセットの3枚目のアルバム「Jagged Little Pill」でのプレイが結構好きです。

2012年には6曲入りのソロEP「Helen Burns」もリリースしています。本人もおっしゃっていましたが、レッチリのような楽曲を期待している方にとってはイマイチかもしれませんが、僕は結構好きです。基本インストです。

フリーはベース以外にもトラペット奏者としても有名かと思います。ソロEPではベース、トラペットの他にシンセサイザー、ドラムマシン、ピアノなどの楽器も自ら演奏したとのこと。実はかなりのマルチプレイヤーなんですね。

政治に興味はないが不満はある

音楽面以外でのフリーについてもちょっと触れておきたいと思います。

政治には一切興味がないと公言しているフリーですが、最近ではアメリカの大統領選共和党候補者のドナルド・トランプ氏を「フェラチオのためだけに生きている、うぬぼれた間抜けな野郎さ。」と痛烈に批判しております。

その一方で、フリーというか、レッチリのメンバーは結構前から民主党候補のバーニー・サンダースを支持していて、支援イベントにもヘッドライナーとして出演していました。

俺は政治には一切興味がない。でも、誰もが他人を思いやる社会の実現にはものすごく興味がある。恵まれない環境で生まれ育ち、多くの困難に直面している人々に、周囲から救いの手が差し伸べられる社会に生きてみたい。俺と同じように感じ、その実現に向けて邁進することができる人物、それがバーニー・サンダースだと僕は信じている。

フリーは例え貧しい環境でで生まれ育ったとしても、しっかりとした教育さえ受けることができれば、誰でも本人の努力次第で貧困から抜け出せるはずなのに、今はどう頑張っても貧困に苦しむ人々は一生その環境から抜け出せないという現状に対して不満を感じているようです。

彼は子どもたちのための音楽教育を推進するチャリティ団体の音楽学校「Silverlake Conservatory of Music in Los Angeles」で講師も務めていますし、高価でいい楽器を手にすることが困難な若者たちのために、安くて質が高く、音も良くて長く使える楽器を作りたいと、FleaBassという会社も作り、彼なりの考えで今の社会を変えようと活動されています。

ちなみにソロEPの「Helen Burns」の収益金も「Silverlake Conservatory of Music」にすべて寄付しておられるそうです。

まとめ

改めてレッチリ、フリーの魅力とは何かと考えた時、もちろんベースラインやライブパフォーマンスも魅力であることは間違いないのですが、一番は彼の人間性ではないかと思いました。

お馬鹿で変なヤツのイメージも強いですが、しっかりとした強い信念を持っいる人間だという風に僕は勝手ながら感じています。

幼少期に受けたいじめ、バンドメンバーとの死別、様々なことを経験し、乗り越えてきたからこそフリーは多くの人から愛され、必要とされているのではないでしょうか。