2016-07-03

前回、エアロスミスで個人的にベースラインがかっこいいと感じる楽曲を紹介させて頂きましたが、今回はそのベースラインを奏でるトム・ハミルトンについてお話していきたいと思います。

解散するかもしれないエアロスミスのベースがかっこいい曲を厳選してみた




Tom Hamilton

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出典: Tom Hamilton — Gallien-Krueger

まずは簡単なプロフィールから触れていきたいと思います。

1951年12月31日生まれでアメリカ、コロラド州コロラドスプリングス出身のお方です。

12歳でギターを始め、14歳の時に組んだバンドにベーシストがいなかったというよくあるパターンでベースに転向されたそうです。

その当時から既にエアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーと一緒にバンド活動をされていたとのこと。

現在、ヴォーカルのスティーヴン・タイラーはかつてドラマーだったそうで、トムとスティーヴンのリズム隊で活動していた時期もあったようです。

バンドと闘病生活

トム・ハミルトンといえば、これまでに病気により、ツアーに参加できなくなるといったことが何度かありました。

2006年に舌癌と診断され、その年のツアーは治療の為、不参加となっています。その後、完治はしましたが、2009年に定期健診で腫瘍が見つかり、切除手術を行いましたが、術後の静養が必要であった為、ツアーの途中で離脱されています。

2011年には癌が再発し、喉頭まで転移していることが判明しましたが、レーザー手術を行い、無事に成功!

しかし、2013年には胸部感染症により、ツアーから一時離脱されています。

ただ、現在は無事バンドに復帰されています。これほどの闘病生活に打ち勝ち続けているトム・ハミルトン、まさに超人です!

ちなみにトムがバンドを離れている間はジョー・ペリー・プロジェクトの一員である、デヴィッド・ハルが代役を務めておられました。

使用機材

現在、主にライブ等のメインで使用されておられるのが、本人のシグネチャーモデルである、ラメラメ仕様になっているG&Lの ASAT Bassです。

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出典: G&L USA ASAT® Bass Tom Hamilton Signature Model

変わった形のベースを使用されていることもありましたが、そちらはParker Fly Bassというモデルです。

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出典: Parker Fly 4 String Bass ピエゾ内蔵 | 買取ドットギターズ

70年代はギブソンのサンダーバードとミュージックマンのスティングレイをメインで使用されておられました。

その他、フェンダーのプレベやヘフナーのヴァイオリンベース、サドウスキー、F Bass等など、様々なベースを使用されておられます。

アンプに関しては、AmpegやHartkeの物も使用されているみたいですが、ライブ等のメインはギャリエンクルーガーとなっているようです。

ヘッドアンプがFusion 550、キャビネットはNeo 410とNeo 212-IIとのこと。

Tom Hamilton — Gallien-KruegerTom Hamilton — Gallien-Krueger

エフェクターに関してはTC Electronicのオーバードライブやコーラスをいくつか使用されているようです。


	Tom Hamilton (Aerosmith ) - Artist Story & Bass Gear | TC Electronic
Tom Hamilton (Aerosmith ) – Artist Story & Bass Gear | TC Electronic

プレイスタイル

現在のエアロスミスではそれほどベースが目立つようなことは少なくなってきていますが、70代は結構ベースラインがファンキーで、バンド全体でも低音が強調されていました。

本人もミーターズ等のファンクバンドが好きだったようで、そういった影響もあるようです。

わりと前ノリでグイグイ楽曲を引っ張っていく、ドライブ感も彼のプレイの特徴なのではないでしょうか。

この動画でトムさんのファンキーなベースソロが堪能できます!

おわりに

バンドとしての存続がまだ未定ではありますが、今後もオリジナルメンバーのエアロスミスでステキなトム・ハミルトンのベースラインが聴けることを期待したいです。